地球の今が、本当にヤバい

“現状に関する情報が、みんな欲しいんだ。それはなぜ起こり、どう解決できるのか。”

気温は上昇し続けている

2016年は記録的に暑い年だった。そして3年連続このように言われている。異常気象が特別なことではなく、日常的に起こるようになっている。記録的に暑い日が定期的に訪れるようになり、極端に暑い日も過去30年の間で150%増加している。この気温上昇とともに、干ばつが発生し穀物が育たなくなり、山火事も発生するようになった。海水の温度も上昇している。地球上の余分な熱の93%が海に閉じ込められるためだ。すると海から空へと蒸発する水分が増え、気流によって陸地に運ばれる。その結果が破壊的な豪雨とそれに伴って発生する記録的な洪水だ。熱帯性低気圧やハリケーンが大惨事に拍車をかけ、アメリカや世界中で人の命を奪い、経済的な被害も引き起こしている。

世界のほとんどの氷河は解け続けて、北極の氷は急激に小さくなっている

2016年11月に海氷の大きさを測定したところ、北極と南極両方において記録的な小ささが更新する結果となっていた。グリーンランドだけでも毎年平均2500億トン以上の氷が失われている。この変化の起きるペースは、氷河の様子を調査する研究者たちにも衝撃を与えた。国立雪氷データセンターによると、夏になったら北極圏に氷がなくなるのも時間の問題とのことだ。氷河が海に解けるにつれ、世界中で海面が上昇し、低い土地に住む何百万人もの人々を取り返しのつかない洪水のリスクに晒すこととなる。海面上昇のスピードを正確に予測するのは科学的に難しいとは言え、現在の傾向が続けば地域によって、今世紀には約2メートルも海面が上昇する可能性があると有名な研究者は述べている。こうなると原形が分からないほどに地図が変わることとなり、何億人もの難民が出ることとなるだろう。

二酸化炭素レベルは基準値400ppmを超えてしまった(2015年3月)

過去にこのレベルに達したとき、人類は存在していなかった。科学者たちは気候変動の破壊的な影響を避けるため、二酸化炭素レベルを350 ppm未満に下げるよう提唱している。しかし2016年時点で、地球上で排出されるエネルギーの81%は依然として炭素燃料に頼っている。

気温は上昇し続けている

生息地減少のため、陸地に生息する25%もの生物が2050年までに絶滅する危機に晒されていると予想されている。気温の変化に対応しきれない生物の中で遺伝的多様性が減少している。多様性が失われると、驚きが減るばかりでなく、自然界のバランスも損なわれる。デング熱からジカ熱まで、感染症の急速な普及は微生物が原因だと判明している。蚊などの媒介生物が高緯度でも繁殖するようになってきている。これ以外にも、穀物の生育不足から栄養失調や、深刻な大気汚染から肺の病気の増加など、人類の健康への影響は増大している。

生物絶滅の危機が訪れている

今年、ダボスで開催された世界経済フォーラムでは、気候変動が世界経済への唯一かつ最大の脅威だと宣言された。2015年に国連は気候変動により1,500万人が家を失って世界中で難民が深刻化すると予測した。経済的にも政治的にもストレス要因となり、ヨーロッパの均衡も崩れるだろう。今もなお続くシリア紛争が何百万人もの難民、何十億もの経済的損失を生むと、900年に一度の干ばつが起き、シリアの農場60%と家畜80%が奪われ、この間でさらに発生した150 万人もの気候難民は都市部に移動し、内戦を激化させた。